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薬用植物 ガマ

ガマ(ガマ科) 蒲黄(花粉)

ガマ_イメージ写真

「古事記」の大国主の命(おおくにぬしのみこと)がサメに毛をむしられた白兎の赤い肌を治すのにガマの穂綿を使った因幡(いなば)の白兎の神話は日本の医薬としての始めにあたります。

花粉は薬用にするのはもちろんですが、インドの一部や南太平洋のとある島では花粉を練ってパンのようにして焼き食料にしています。現在はミツバチのために冬期の食料として輸入されています。また雌花穂(しかすい)は結実するとぼろぼろとこわれてきて、綿花のように飛散してゆき、これを集めて火打ち石の発火物、燈心(とうしん)などにも用いたことがあります。

葉や茎は蒲蓆(がまむしろ)や簾(すだれ)や籠(かご)などを作るのに使用され、若い葉は 柔らかいので野菜としても食べられます。

■形態

河辺、池沼の浅い所に生じる多年生草本(そうほん)で、休耕された水田や造成されて放置された水気の多い場所にいつの間にか入り込み群落を作ります。
地下茎は長く泥の中を横走して繁殖します。
葉はショウブの葉を大型にしたようで線形です。葉質はやや厚くて柔らかく、長さは1〜2mとなります。
葉基は鞘(さや)状で茎を包み、茎は葉よりも高くのびて先に肉穂花序(にくすいかじょ)を生じます。
苞(ほう)は葉状ではやく落ちます。花序は下方に褐色の雌花序を、接して上部に汚黄色の雄花序を生じ、雌花雄花ともに微小です。
雌花は繊細な花梗(かこう)があって1雄ずい、根元に多数の長毛があり、雄花は雄ずい2〜3本と少数の毛からなっています。
花が終わると雄花は落下して穂軸のみが残り、花粉は4個が固く結合したもので、4集粒(しゅうりゅう)といいます。
ガマに類似のものにコガマ、ヒメガマがあります。ヒメガマは花穂(かすい)に雌花序から数センチ離れて雄花序が生ずることと、花粉が単一すなわり単粒である点で区別します。
コガマはガマの小型品で葉は細く、花穂も小型で、花粉も単粒です。

■採取と調製

6〜7月頃の花期に花粉を放出する前にとり、新聞紙などの上で乾燥をすれば、黄色の花粉が出てきて、容易に集めることができます。生薬(しょうやく)名を蒲黄(ほおう)といいます。

■薬効と用い方

蒲黄(ほおう)は日本の民間薬で利尿(りにょう)、通経薬として滑石(かつせき)や芍薬(しゃくやく)、当帰(とうき)などと配合して内用し、また収れん性止血薬としてそのまま傷口や火傷(やけど)に散布薬として用います。
花蒲黄は石松子(せきしょうし)の代用とします。全草は香蒲といい利尿薬として用います。

出典:新日本法規出版株式会社 「明解 家庭の民間薬・漢方薬」202・203頁

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